絵本作り

小学校3年生の国語の授業の一環として、絵本作りの指導をすることになり昨日はその打ち合わせに行く。といっても今回は、自分で作った物語を本として仕立てる方法を教えるのみ。特別な道具は使わず、各クラス50分で3年生が製本できる方法でなければならない。ということで、今回は本文紙をまとめて一度で糸綴じする「中折り一線綴じ」と半分に折った本文紙と見返しを糊付けする「絵本綴じ」を提案。前者は最終的なページのレイアウトを考えてから綴じなけれならないが、後者はペラの紙をそのまま繋いでいく場合などに便利。どちらも本の開きが良いことがメリットである。しかし、針と糸を使うのは様々な制限から考えて難しいだろうということで、今回は後者を採用することに。限られた時間ではあるが、紙の目のことや本の構造、部分の名称などについても簡単に触れることで、自分で本を作る手製本の楽しみを伝えられたらと思っている。下は、打ち合わせ用に作った見本。構造を説明しやすいように片側の見返ししか糊付けしていないが、奥が糊のみで製本した絵本綴じ。手前が糸綴じした中折り一線綴じ。

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Tea Time Series~いろいろ~

「不思議の国のアリス」のルリユールに取り組んでいる。さまざまなイラストレーターが挿絵を描いているが、やはり原作のJohn Tennielのものがいちばん知られているだろう。でも今回の本は、ムーミンでおなじみのトーベ・ヤンソンのイラストのもの。村上由佳さんの和訳ものである。今年になってずっとパーソナルプロジェクトで「お茶の時間シリーズ」として、ティーポットやコーヒーカップなどのカードなど作ってきているが、ここでもお茶つながりで物語の中のTea Partyからのモチーフを使ってつくった見返しがこちら。

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さらに、こちらは新作のカードPop-up Cup。ティーバッグのメッセージカードもつける予定。今月下旬に開催される、日本橋三越の屋上マルシェでも販売致します。ほかにもハロウィーンにちなんだカードなども販売予定。随時ご報告いたしますのでお楽しみに。

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日本橋三越 屋上マルシェ「ハロウィーンでマルシェはいかが?」                10/24(金)~10/26(日)午前11時~午後4時半(雨天中止)                     日本橋三越店 本館屋上チェルシーガーデン内マルシェ特設会場

ブックメイキングレッスン

先日の「手製本による折り枕糊付製本アルバム作り」のレポート。糸綴じをしない初めての方でも特別な道具なしに簡単に作れる方法です。海外旅行の写真を貼るアルバムをご自分で作りたい、テキストも書き込みたいというご要望にお応えして作ったサンプル品(左)。今回は写真を貼れる固さと字も書きやすい滑らかさ、かつジャーナルっぽい雰囲気を出せる紙ということで選んだのは、ファーストヴィンテージの135gsm。中身はグレー、見返しには玉しきとカバーにはブッククロス、タイトルは銀の箔押しを使用して縦長のシンプルなものに。右は生徒さん制作。選んだアップルグリーンに合わせて全体にグリーンにまとめてタイトルはプリントしたものを使用。紙やカバーの色の組み合わせで雰囲気の全く違ったものになるので自分で選ぶ楽しみがあります。素敵に出来ました。

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切り落としで余分に出来た紙を交互に配置してスクエアのアルバムをもう一つ作りました。こちらは海外にお引越しする友達へのお餞別として。新たな1ページを記してほしいです。

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*本作りのレッスンを致します。ご希望の方はお気軽にContact からお問い合わせください。

 

 

言葉

しばらく前、カフェでお茶していた時のこと。少し離れたところから流暢だけれど、日本人ではないとわかる話し方でこんな声が耳に入ってきた。「幸せだから笑うんじゃない。いっぱい笑うから幸せになる。これが私の考え。」ふと聞こえてきた一言だったが、本当にそうだなあ、と思って心に残った言葉だった。生来の真面目さゆえにすぐに深刻になりがちで、そういう時本来持っている筈の面白がりやひょうきんさは奥に引っ込んでしまい益々局面を深刻にしてしまいがちな私。でも、深刻な時こそ笑ってリラックスするほうがきっとずっといい。どんなときもふっと笑える余裕をどこかに持っていられるようでありたい。

Tea Pot のmini book。紙を一枚ずつ縦に二つ折りにして、重ねて糊付する粘葉(でっちょう)本をアレンジして作りました。メモ帳として使えるし、立てて飾っても可愛いいですよ。

http://www.iichi.com/listing/item/344844

http://www.creema.jp/exhibits/show/id/560952

 

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