紙と手工芸展

今月4日から開催されていますiichi浅草店企画展「紙と手工芸展」も、残すところあと2日となりました。送るだけでなく飾っても楽しめるさまざまなカードのほか、折り本やミニ屏風、切り絵の作品もいくつか出品しております。

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これはそのうちのひとつ、「すみれの王女~Princess of Violet」。こちらはイギリスの詩人William Wordsworthの詩からインスピレーションんを受けて作ったものです。ギリシア神話のスミレにされた娘イオの物語を彷彿とさせるワーズワースの詩「Lucy Poems」から。5花弁の花を持つスミレは夜空に小さく美しく光る星をイメージさせます。人知れずひっそりと咲くスミレはLucyの化身となったのかもしれません。

 

 

 

ほかにもいろんな作家さんのいろんな紙の作品が展示販売されています。それぞれの紙への情熱とこだわりやアレンジの仕方の違いも見ることが出来て面白いと思います。ぜひお見逃しなく。

 

紙いろいろ

紙と仕事するのが好きでいろんな紙を使ってきた。和紙、千代紙、もちろん洋紙に至っても日本の紙は恐らくどの国よりも種類も豊富で印刷技術もすごいから新しい紙もどんどん進化している。つるつる、ざらざら、ぼこぼこ、ふわふわ、もわもわ、ふにゃり、てかてか、ぴかぴか、すけすけ、固い、鋭い、柔らかい、薄い、厚い、透ける。もはや字を書くだけじゃなく水をはじく、食器としても使える、かばんや衣服、もちろん家具にもなる。へえ~こんな紙もあるのかと驚いたり感心していつか使ってみようと思いながら、でも結局はもちろんその時の自分の目的に合った加工しやすい(扱いやすい)、プレーンなものを使うことが多い。私は、そのままでももちろん好きなのだけど紙をいろいろ加工して使うのがどうしても好きだし、びっくりするような加工をして格好いいものや繊細ですごいものを作っている人の作品を見たり知ったりすると興奮してどきどきして、いつか自分もすこしでも近づいてみんながびっくりするようなものを作りたいと刺激されてやる気が出るので、そういうものにいつでも出会いたいし見るのが好きだ。自分の作品もほかの人にとってそういうものでありたいなと思うのだけど、やっぱり好みというのはどうしてもあって同じ紙の加工でも加工の仕方に興味があるものとそうでないものがあってそこはとてもはっきりとしている。もちろん、いろんなものを見て知ることはとても大切だと思うので心がけてはいるし、紙を使って仕事してるんだからもっといろんなやり方を勉強した方がいいとも思ったりするけれど、興味が持てないものは仕方がない。結局それが個性ということなのかなぁと思う。ということで、紙と遊んでこんなものが出来ました。

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ただ今以下のところでお取り扱い中ですので、ご興味のある方はぜひ覗いてみてください。

iichi浅草店「紙と手工芸」展 9/29(火)まで *こちらはお手に取ってご覧いだたけます。

iichi shop online

 

月見と重陽の節句

今日は十五夜、中秋の名月です。明日は重陽の節句で満月。平安時代より、旧暦九月九日は重陽(ちょうよう)の節句として不老長寿や繁栄を願いました。菊酒を飲んだり菊を愛でるなど、邪気払いとして旬の植物の生命力を取り入れてきたのです。菊はその強い香りで邪気を払う不老長寿のシンボルとされてきました。薬玉(くすだま)を吊るすのもそのひとつです。

季節の節目に、暮らしの彩として染め和紙の吊るし花を作りました。インテリア感覚で飾れるのでお部屋に吊るして無病息災を祈ってみてはいかがでしょうか。

今月29日までiichi浅草店でお取り扱いいただいていますので、ぜひのぞいてみてください。

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New Work~Swan Pot

本日よりiichi浅草店企画「紙と手工芸」展始まりました。

http://www.iichi.com/gallery-shop/asakusa

Tea Pot SeriesよりSwan Potも出品しています。パーティなどの席次にもぴったりです。こちらはBlack Swan。染め和紙をさらに紅茶で染めた後、着色しています。White Swanもあります。ぜひ会場でご覧ください。

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