進化したアート~現在完了形の展示作品

切り紙ワークショップ「花のポップアップカードをつくろう」@阿佐谷図書館

「切り紙の世界」企画展示の続き。

今日は、ペーパーインスタレーションのお話です。

先日、失敗から進化へ~現在進行形のアートで書いたコラボ企画のインスタレーション作品の展示。

実はあの後スタッフの方から、来館者の方たちの評判が良い、という報告を受けていた。

自分では意外だったのだけど、他人がどう感じるかということだけは全くワカラナイモノダナア~・・・。

しかし、せっかくなので少し手直し→進化、させてみました。

切り紙のパーツの量を増やし、全体のかたちを整えてみた。で、今回の完了形はこんな感じ。

うん、前よりいい感じに進化した!(壁面の切り紙はスタッフさんの手作りです。)

いろんな条件があるなかで難しい面もあったけど、何より関わってくれた人たちや来館者のみなさんが喜んでくれるものが出来たのは素直に嬉しい、と思いました。

今回はほんとうにいろいろ学べたなあ。

ここで得た経験は次の場面で必ず活きてくると思う。

いろんな応用も可能だし、既にこれを更に発展させた新たなビジョンもはっきりと芽生えている。

やる気満々だ、嬉しいなあ~。

こうしてればきっと実現するのだ。

この機会を与えて下さり全面的にサポートしてくださったスタッフの皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 

切り画作品展示&ペーパーインスタレーション

10/28(日)~11/9(金)@同阿佐谷図書館内

 

今日もありがとうございます。

「切り紙の世界」企画展示

阿佐谷図書館での切り紙ワークショップ「花のポップアップカードをつくろう」は終了致しましたが、図書の企画と連動した作品の展示は今週いっぱい続いています。

 

今回フレームの作品は2点のみですが、これまでのナラティブな作品とは異なった幾何学的な文様の切り紙作品を展示しています。

これは多分に、ナイフではなくハサミという道具による影響と、これまで以上にシンプルに、紙という素材をどう料理するか、という点に着目している結果として生まれたものです。

今後は更に、紙の表現の可能性により深くコミットした作品に挑戦していきます。

 

切り画作品展示&ペーパーインスタレーション

10/28(日)~11/9(金)@同阿佐谷図書館内

 

今日もありがとうございます。

失敗から進化へ~現在進行形のアート

今年は初のコラボ企画として、正面玄関ショーケース内等でペーパーアートのインスタレーションもさせて頂いています。

テーマは、いろいろな秋。セレクトされた本たちと一緒に。

小さな切り紙のパーツをたくさん、秋らしい赤系のグラデーションでまとめて秋色の風景をつくりあげていく・・・筈だったのだけど・・・。

思わぬトラブルやサイズ感などの誤算があって、本来あってはならないことだけど合格点を出せる仕上がりに至らなかった・・・(汗)(ちょっと泣き)。

それぞれのパーツは面白い感じに出来てるんだけど、開館中来館者が出入りする中でスタッフの方と行う作業に私の中で遠慮があり、思い切ってわがままに出来ていなかったところがある。

ありがたいことに、今日で終わりということでなく、どんどん変えていってもいいですよ、というお話を頂いたので、せっかくの与えてもらった機会、最終日までに改良を重ねて進化させていく。

まあ、いいか、ではいやだ。諦めずに納得のいくものにしたい。ということで、写真は一旦今日のところの出来です。

ペーパーインスタレーション進行形の様子、折々にまたご報告を。

あああ~、まあこういうこともあるか、思ったように上手くできなかった自分も自分。

今までなら失敗(素直に認めてしまおう)をみせるなんてありえないことだけど、進行形っていう初の試みを面白がってみよう。

それも今の時代っぽくていいではないか。

今日も読んで下さってありがとうございます。

 

切り紙WS「花のポップアップカードをつくろう」

11/3(土)13~15時 @杉並区立阿佐谷図書館

切り画作品展示&ペーパーインスタレーション

10/28(日)~11/9(金)@同阿佐谷図書館内

Liverpool Book Art Exhibition ‘Frankenstein or, The Modern Prometheus’ in 2018

現在、イギリスのリバプール中央図書館で開催中のリバプールブックアートの展覧会「フランケンシュタイン~現代のプロメテウス」」に出品中です。
メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」生誕200年を記念して企画されたこの展覧会。世界各国のブックアーティストたちがそれぞれのアプローチで独自の「フランケンシュタイン」をアートとしての本というメディアで表現している。

Pandora’s Box/パンドラの箱 2018

フランケンシュタインは映画の影響で、”つぎはぎだらけの醜い顔をした怪人”のイメージが定着してしまっているが、実は怪物を造った生みの親である博士の名前である。現代のプロメテウスという副題がついているのも、死人を寄せ集めて人造人間を造りだしてしまった博士の姿が、天界から火を盗んで人類に与えた古代のギリシャ神プロメーテウスと重なるところがあるからだろう。
人類が決して犯してはいけない神の領域に踏み込んでしまったフランケンシュタイン博士の行為は、禁じられた箱を開けてしまい人間にとっての厄災を解き放ってしまったパンドーラを私に喚起させた。そこで、今回のプロジェクトは箱のかたちを採用した。

箱の蓋の内外に記されたテキストは以下の通り。いずれも本文からの抜粋である。

“Did I request thee, Maker, from my clay
To mould Me man? Did I solicit thee
From darkness to promote me?-”

“A strange multiplicity of sensations seized me, and I saw, felt, heard, and smelt, at the same time”

 箱の外と内は、怪物が初めて自分の意識を持った、言い換えれば怪物が生まれた瞬間にいた森の中である。それを表すために植物の葉を顔料によるスパタリングで何層かに重ねて装飾した紙を使用した。

箱の内側の底の鏡は、水、反射するもの、写すもの、である。

丸くくり抜いたテキストは怪物の意識、言葉や細胞を、そしてそれらを繋ぐ赤い糸は血管や神経を象徴している。赤い糸が意識を繋ぐことで怪物の自我が生まれたのだ。

博士は自らの行いを後悔するが、それは既に禁断の箱を開けてしまった後のことであった。

展覧会は、8月9日まで。その後、巡回します。

Liverpool Book Art Exhibition,  celebrating the 200th anniversary of Mary Shelley’s Frankenstein / Running until 9 August.

Following the great success of 2016’s ‘Shakespeare Now’ exhibition, organisers will be celebrating 200 years since the first publication of Mary Shelley’s ‘Frankenstein or, The Modern Prometheus’ in 2018.

I’ll state my concept for this project below.

Frankenstein’s ambitious action reminded me genetic manipulation in our time. In other words, he stepped into a forbidden area beyond the power of human-being. The idea let me imagine the story of Pandora’s box. I found that there’s some similarity between the two in the point they opened a forbidden box. This is how the creature was created by Frankenstein and the reason why I applied box format in this project as well.

The box itself represents woods where the monster was born. He awoke as a man-made creature in this place.
Here’s text from the book on the box;
“Did I request thee, Maker, from my clay
To mould Me man? Did I solicit thee
From darkness to promote me?-”

When you open the lid, you see another text; “A strange multiplicity of sensations seized me, and I saw, felt, heard, and smelt, at the same time”

The tequnique I useed for the cover paper was spattering with leaves and Japanese pigments.  I think that the decorative one made in the layers of printed plants was effecitive in the use to create the atomosphere surrounded by woods.

A mirror in the box represents water or something to reflect. When the creature saw his figure reflecting in a stream, he found it was himself.

Text drops have metaphorical meanings such as the creature’s words, moreover his cells. Those drops are linked together by red thread which is a metapher as his blood or nerve. What I tried to express inside the box was the state of the monster’s consciousness. This is how I interpreted the story and reconstructed it as a book object.

2018.5.14~8.9 Liverpool Cenral Library Hornby Room

2018.9.17~2019.1.26 Kirkby Gallery, Knowsley

 

Paper Cut Workshop for Mother’s Day @Amuse Museum in Asakusa

I will deliver Paper Cut Workshop for Mother’s Day during a group show at Amuse Museum in Asakusa next week. The participating artists and makers are Mieko Okazaki, a Sakiori weaver, Saori Hibi, a beeswax maker and Mayumi Arakawa, a paper artist. Please come and see our art and craft works. Of course, for workshop, too!

25-30 April 10am-6pm ( 30 April :close at 4pm)*Entrance Free

Venue:Amuse Museum2nd Floor Gallery Space