絵本綴じで作る絵本

今週の土曜日に小学3年生対象の授業を控え、今日準備のために学校へ。45分という時間と事前準備の手間を考えた結果、今回は仮製本のくるみ方である「雁垂れ(Gate Folded Cover)」 の表紙でいくことに変更。いわゆると本屋さんでしてくれるブックカバーと同じ簡単な作り方であるが、色紙の見返しもつけると結構おしゃれな体裁になる。当日子供たちは中身を絵本綴じで糊付けして作る。絵本綴じはペラの紙をのどと前小口側で糊付けしていくので、一枚ものを製本するのに便利である。糊付けする部分にはもちろん印をつけさせてから行うのだが、間違ってページがくっついて本が開かない・・・ってことにならないとも・・・。ともあれ、先生方も楽しみにしてくださっているし、私も楽しみである。

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絵本作り

小学校3年生の国語の授業の一環として、絵本作りの指導をすることになり昨日はその打ち合わせに行く。といっても今回は、自分で作った物語を本として仕立てる方法を教えるのみ。特別な道具は使わず、各クラス50分で3年生が製本できる方法でなければならない。ということで、今回は本文紙をまとめて一度で糸綴じする「中折り一線綴じ」と半分に折った本文紙と見返しを糊付けする「絵本綴じ」を提案。前者は最終的なページのレイアウトを考えてから綴じなけれならないが、後者はペラの紙をそのまま繋いでいく場合などに便利。どちらも本の開きが良いことがメリットである。しかし、針と糸を使うのは様々な制限から考えて難しいだろうということで、今回は後者を採用することに。限られた時間ではあるが、紙の目のことや本の構造、部分の名称などについても簡単に触れることで、自分で本を作る手製本の楽しみを伝えられたらと思っている。下は、打ち合わせ用に作った見本。構造を説明しやすいように片側の見返ししか糊付けしていないが、奥が糊のみで製本した絵本綴じ。手前が糸綴じした中折り一線綴じ。

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ブックメイキングレッスン

先日の「手製本による折り枕糊付製本アルバム作り」のレポート。糸綴じをしない初めての方でも特別な道具なしに簡単に作れる方法です。海外旅行の写真を貼るアルバムをご自分で作りたい、テキストも書き込みたいというご要望にお応えして作ったサンプル品(左)。今回は写真を貼れる固さと字も書きやすい滑らかさ、かつジャーナルっぽい雰囲気を出せる紙ということで選んだのは、ファーストヴィンテージの135gsm。中身はグレー、見返しには玉しきとカバーにはブッククロス、タイトルは銀の箔押しを使用して縦長のシンプルなものに。右は生徒さん制作。選んだアップルグリーンに合わせて全体にグリーンにまとめてタイトルはプリントしたものを使用。紙やカバーの色の組み合わせで雰囲気の全く違ったものになるので自分で選ぶ楽しみがあります。素敵に出来ました。

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切り落としで余分に出来た紙を交互に配置してスクエアのアルバムをもう一つ作りました。こちらは海外にお引越しする友達へのお餞別として。新たな1ページを記してほしいです。

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*本作りのレッスンを致します。ご希望の方はお気軽にContact からお問い合わせください。