Workshop Report~『絵本作り3~完成:それぞれのお話』

ほぼ2か月にわたって取組んできた絵本作り。みなそれぞれのお話が完成しました!
ここにその一部をご紹介します。

いつもながら色の合わせ方にハッとするものや形の組合せが面白いもの。お話の中からQ&Aをつくったり、めくると何かが現れたりするなど様々に仕掛けを工夫してあるものや栞まであるものも。子供たちの個々の発想に感激!です。

初めは不安そうだった子も、全員がお話の種を見つけるのに成功し、それを育てることで仕上がった本は宝物です。そこから更に発展する物語の予感を感じさせられるものも。みんなの心に宿ったそれぞれの物語を大事にして、大きく育てていってくれることを願いつつ。

その奇跡を見せてくれたことに感謝、そしてこの機会を与えれくださり伴走してくださった先生方に、ありがとうございます。

Workshop Report~『絵本作り2~お話の入れ物をつくる』

さて、最初のお話の種を見つけてから子供たちはそれぞれの物語を視覚化していきました。

その後、それを文字に起こしていよいよ文章にしていきます。これはこれでまた苦労もあったことでしょう。出来上がった文章は、折本に清書をすることにしました。

そして今回は、絵と文をひとつにするための入れ物(カバー)を作ります。こちらは見本として作ったもの。

自作のお話を子供たちに紹介すると、し~んと真剣に聞き入ってお終いには「おお~、すごい!」という歓声と拍手が自然に!やったあ~!!と心の中で思わずにんまりとガッツポーズ。だって、作っている最中の私がドキドキワクワクして楽しかったから、きっとそれがみんなに伝わったんだね。

内側には絵と文を入れるためのポケットのほか、物語に登場する小物をコレクションしておくための窓や小さなポケットもつけました。外側は表紙・裏表紙となるので、タイトルのほか帯もつけました。

この本の面白いところは、開くと一枚の地図のようになること。一本の線の上にお話が展開してつながっているんです。
さてさて、どんなお話が語られるのでしょう。完成を楽しみに待ちます。

Workshop Report~『絵本作り1~お話の始まりを考える』

1月から2か月、3年生の絵本作りにゲストティーチャーとして関わらせて頂きました。

今回はせっかくなのでアート的手法を用いた絵本作りをご提案。お話の始まりを考える、ところからスタートしました。いきなりお話を考えるという高いハードルをアート的な思考を採用することで乗り越えやすくしようという試みです。

This is a report about how I strated to work with children for making original picture books. You may find it’s not easy to invent an original story, because many of us have never made a story.

1回目は、「お話のタネを探す」をテーマに白い画用紙に一本の線を描いたらどうなるか、そこに見つけたかたちの中に隠れているお話の種をそれぞれ探してもらいました。

I call this book format “Map Book”.  I found it was a quite good way of making a story, because it helps us to find a hint of that; ‘a seed’ of story. You can see the all pictures along a drawing line, when a book is spread out. It just like a map as you can see the images below.This is the reason why I named the book form so.

真っ白な紙に一本の線を思い切って描くだけでも、結構みんなドキドキ。
好きなように線を描くのも勇気がいるものです。きっと失敗を恐れてしまうからですね。でも、この方法の良いところは「失敗はない」ということです。これはほかの切り紙のワークショップでも云えること。例え思い通り行かなくても、今手にしているところから始めればいいだけなんですから。

始まりの方法は同じでも、見つけたお話の種はみなそれぞれ違うもの。それを大切に育ててお話を紡いでいきました。

 

Notebook Maiking with Soft Cover

These are my first notebooks with soft covers in pamphlet sewing. I found that making a book with a soft cover took more time than one with a hard cover. You need to wrap up a sheet of paper with another one for the soft cover. That’s a bit tricky process.

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先日初めて、ソフトカバーに挑戦しました。辞書などでよく見られるソフトカバーですが、やってみるとハードカバーよりも手間暇がかかることが分かりました。意外と難しかったのは、地券紙をマーブル紙で包む時。糊付けした紙を紙で包むと丸まってしまうし、角の処理がなかなかきれいに行かないのです。地券紙はハードカバーのボール紙の代わりに使われます。何事も経験ですね。

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