個展「はるのうた いのちのこえ」によせて

4月に終了した個展の様子と挨拶文。

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「はるのうた いのちのこえ」

春の芽吹きと共に、私の中で長い間眠っていた意欲が再び息を吹き返しこの度、5年ぶりの個展をオガワカフェさんで開催させて頂きます。今回初めて展示するイギリス滞在中の作品を含め、近年の紙の造形表現に取り組んだアーティストブックや切り絵の作品をお届けします。

今回改めて気が付いたことは、私がずっと繰り返し表現している「The Secret Garden(秘密の庭)」というのは、結局は自分の内界の庭、内庭であるということでした。なんで今までそのことに本当には気が付かなかったんだろうと苦笑いしながらも、それを意識しながら取り組んだ時間は苦しくも喜びを伴ったものでした。

この冬も、私の内庭は暴風雨が吹き荒れまくりました。それでも、なんとか生き延びて春の訪れとともに小さい芽を出しました。これからもこの内なる庭を大切に、出来るだけ丁寧に世話をし、観察し続けようと思います。そしていろいろなものが共鳴し共生する豊かな庭に育てるのが希望です。

個人的には今年の1月に、去年から学び始めたフラワーエッセンスの応用コースを修了することが出来ました。これは38種の植物の持つ特徴を理解することで、自分の抱える問題に気づき自分で自分を癒す知恵を身につけるというものです。今後はこの考え方を応用して、自分だけでなく励ましを必要としている誰かのためにも、私なりの方法で制作を通して貢献していけたらなあと思っています。

この度、ご縁があって訪れてくださった多くの皆様、大変ありがとうございました。まだまだ未熟ではありますが、今回はそこも含めて今現在の はるのうた を聞いて頂きました。最後に、今回オガワカフェの皆様はじめ沢山の方々に支えて頂きました。嬉しい感謝の気持ちをお伝えします。今後とも温かい応援をよろしくお願い致します。皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

2014年4月15日

月食満月の日に

荒川 真由美